【ジェラルドの場合】
「おかえりなさいませ、ご主人さ……ま」
「その衣装似合っていますよ、ユノ」
「あ…ありがとうございます、ご主人様」
開口一番に褒められ、そういった行為に慣れていないユノは頬を赤くする。
その様子を満足そうに見つめた後、ジェラルドは視線を落とした。
「でも、その丈の短いスカートはどうでしょうか?」
「え、でもこれ、ここのユニフォームで……」
「似合わないわけではないんですよ。ただ他の男性の視線が足に集まってきませんか?」
気遣うように、瞳を覗くジェラルドの優しさにユノの心は温まる。
しかし、その服はここのメイド服でユノの一存で変えるわけにはいかなかった。
「……そうですね。気がつきませんでした。申し訳ありません」
「謝ることはありませんよ。ただ僕が気に食わないだけですから」
「え……?」
「あなたの身体が……。いえ、身体だけではなくあなたが他の誰かの目に触れることすら本当は嫌なんですよ」
「っ……」
その言葉に文字通り身体中を真っ赤にするユノに、ジェラルドは満開の笑顔を見せた。
* *
「彼は、まるで英国紳士だな……」
「生きてる時代が違えば、王子様みたいよねー」
「学園のアイドルっていうのも捨てがたいが……」
「どこかであったネタね」
2008.04.02