【ディアスの場合】

「おかえりなさいませ、ご主人さ……ま」
「……」
「……あの、ご主人さま? どうかしましたか?」
「いや、なんでもない」

店の扉をあけたディアスがユノを見て数秒固まった後、すぐに視線をそらす。
その様子を不審に思いはしたが何も追求せず、ユノは接客を続けた。

「それでは、お席に案内しますね」
「いい」
「え……」
「帰る」
「えっ、ご主人様っ!? 待ってください」

突然背を向けて退店した知り合いをユノはすぐに追いかける。
退店した彼の頬がうっすらと桃色に染まっていることを知ることもなく。


* *


「根は純情な男心をくすぐる完璧なメイド服っ!!」
「撃沈っていうのはあれをいうのね」







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2008.04.02