【アルベルトの場合】
「おかえりなさいませ、ご主人さ……ま」
「あぁ、ただいま。いい子にしてたか?」
「え……はい。……子ども扱いしてませんか?」
アルベルトのその言葉に、ユノは口を尖らせる。
拗ねたユノを内心面白がりつつ、アルベルトは言葉を転がす。
「子ども扱い? 君は子どもだろう?」
「違いますよ、ご主人さま。私は立派なメイドです!!」
「……君は面白いことを言う。そういう時は立派なレディとでも言わないか?」
「え……思いつきませんでした」
「君は立派なメイドでレディだ。私が保証しよう」
「……ありがとうございます、ご主人さま」
にっこりと背後に花が浮かぶような笑顔で保証され、ユノはその頬を薔薇色に染めた。
ユノのその様子に、アルベルトは笑みをさらに深くした。
* *
「きっと彼はレディですって返答が欲しかったんだろうね」
「それなら、女扱いできるものねー」
「堂々とセクハラ紛いなこともできるからな。子どもじゃなければ」
「いまいち押しが弱そうよねー。根がまじめだからかしら?」
2008.04.02